花咲くアーモンドの木の枝


        1890年 73×92cm アムステルダム フィンセント・ファン・ゴッホ財団
                       国立フィンセント・ファン・ゴッホ美術館


この春、東京のいとこが母親になりました。9歳年下で幼い頃はよく一緒に遊んだ思い出があります。岡山の私と同い年のいとこにはもう娘に子どもがいるとか。皆それぞれの人生を歩んでいます。

世界の名画といわれる中でどれか一つ自分のものにできるとしたら、私は迷うことなくゴッホの「花咲くアーモンドの木の枝」を選びます。1991年に京都国立近代美術館で開催された「ゴッホと日本展」で観賞し、あまりの美しさに涙しました。

〜 ゴッホから弟テオへの手紙 1890年 〜

君がついに父親になり、そしてヨー(テオの奥さん)にとって一番危険な時が過ぎ、それから赤ん坊も元気だ、という君の良い知らせを今日、受け取った。僕もまた言葉に言えないくらい嬉しくて幸せだよ。よくやった。そして母親にとっても満足だろう。彼女から一昨日、かなり長い、とてもしっかりした手紙を受け取った。長いこと僕が願っていたことが実現したんだ。
言うまでもなく、この数日、君たちのことをしょっちゅう考えていたよ。だからお産の前の夜にまで僕に手紙をくれるヨーの親切に感動したよ。危険な時期なのに彼女は何て気丈で冷静なんだろうと感心した。

結局、ついに、赤ん坊が産まれたんだ。そのことを母さんにも知らせよう。僕は赤ん坊のために、数日前から、空の青を背景に花咲く枝を描いた大きな作品を始めた。じきに・・・3月末には・・・それを送れると思う。少なくともそう期待している。明日か明後日、僕はもう一度アルルへ行こうかと思っている。発作をおこさずに旅行と日常生活をこなせるか、試すためだ。

 


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