晴れているけれども、今年の4月は少し寒い。
日本赤十字社は新型コロナウイルス感染症から、体だけではなく、心を守り、社会を守るための心構えを伝える絵本アニメーション「ウイルスの次にやってくるもの」を、公開したそうです。
ナレーションで「非難や差別の根っこに、自分の過剰な防衛本能があることに気づこう。」というフレーズが心に残りました。
監修:日本赤十字社災害医療統括監 丸山嘉一
諏訪赤十字病院 臨床心理課長 森光玲雄
■ナレーション「ウイルスの次にやってくるもの」
ウイルスから身を守るためには?
きちんと手を洗うだけで、感染する確立はぐんと下がる。
でも、心の中にひそんでいて、流れていかないものがある。
そいつは、お腹をすかせているみたいで、暗いニュースや間違った情報を、たくさん食べて、どんどん育って、そしてささやく。
先の見えない状況を、「もうみんな助からない」と。誰にもまだ分からないことを、「誰かが隠しているのだと」と。そいつは、人から人へと広まっていく。
「あの人が病気になったのは、誰のせい?」
「ウイルスが広まったのは、あいつのせいだ!」
「世界がこうなったのは、あいつのせいだ!」
そいつは、まわりに攻撃をはじめる。 人と人が傷つけあい、分断が始まる。 そいつは脅かす。
「もしも感染していたらどうする?」
「あんな風に言われたらどうする?」
みんな熱があっても、隠すようになる。具合が悪くても、元気なふりをするようになる。もう誰が感染しているか分からない。
ウイルスがどんどん広がっていく。鏡を見ると、そこには、もう、あなたはいない。
そいつの名前は、恐怖。
ウイルスの次にやってくるもの。もしかしたら、ウイルスよりも恐ろしいもの。わたしたちが恐怖に飲み込まれる前にできること。
恐怖に餌を与えない。
ときにはパソコンやスマホを消して、暗いニュースばかりを見すぎるのはやめよう。不確かな情報を、うのみにしないで、立ち止まって考えよう。
恐怖のささやきに耳を貸さない。
恐怖は、話を大げさにして、おびえさせる。
誰にもまだ分からないことは、誰にもまだわからにことでしかない。そのまま受け止めよう。 恐怖から距離を取る。
非難や差別の根っこに、自分の過剰な防衛本能があることに気づこう。
冷静に、客観的に、恐怖を知り、見つめれば、恐怖はうすれていくはずだ。恐怖が嫌がることをする。恐怖が苦手なものは、笑顔と日常だ。
家族や友人と電話して、笑おう。いつものように、きちんと食べて、眠ろう。恐怖は逃げていくだろう。恐怖は、誰の心の中にもいる。 だから励ましあおう。応援しあおう。
人は、団結すれば、恐怖よりも強く、賢い。
恐怖に振り回されずに、正しく知り、正しく恐れて、今日、わたしたちにできることを、それぞれの場所で。
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